キャリア採用

インタビュー

デザイナー(マネージャー)

H.E 2012年 中途入社

デザインからビジネスをつくりサービスの価値を高めていく

現在担当している仕事内容・役割

最適な顧客体験のデザイン 最先端をわかりやすく

WEBやアプリの企画・制作・管理、カスタマーエクスペリエンス向上推進、WEB開発のフロントエンド統括部門として活動をしています。主なミッションは、最適な顧客体験をデザインし、顧客と組織が発展していくことと、最先端をわかりやすく、早く提供することを掲げています。

私は部門長ということで上記ミッションの責任者です。活気あるチームで商品・サービスの利便性を向上させること、当社サービスが選ばれ多くの取引機会を提供することでビジネス貢献すること、これらと合わせて、UX(顧客体験)をデザインする部門ですので、ネット銀行の活用が進むことでお客さまのライフスタイルを変革し続けることが最終的には当社の価値になるということを念頭に仕事をしています。
チームづくりにおいてはリーダー層の成長や活躍にも助けられていますが、スペシャリストと若手を組み合わせた育成観点の体制強化を重点テーマとして取り組んでいます。

入社理由

開業プロジェクトに参画 クリエイティブ職として挑戦する気持ちで入社

もともとSBIグループのWEBインテグレーション事業を行う会社でクリエイティブディレクターとして仕事をしていまして、2007年の住信SBIネット銀行開業プロジェクトも経験しています。開業準備の段階から日本にない新しい銀行サービスをつくる、社会を変革するといった機運が高く非常に良いムードでお仕事をさせていただき、私も時間に限りがあるなかでベストをつくした思い入れのあるプロジェクトとなります。開業後も必要な時にお声がけいただきましたが、2012年に移籍しマーケティング部門やクリエイティブチームの運営と体制づくりに関わらせていただいています。

入社動機は、住信SBIネット銀行の提供するサービス、プロダクト開発の姿勢や、それを支持するお客さま(エンドユーザー)との関係性に魅力を感じていたことと、請負業として納品すればお役御免という関係性よりも間合いを詰めた事業者側への興味もあり、クリエイティブ職として住信SBIネット銀行の発展に挑戦してみたいという気持ちが決め手となりました。

印象に残っているプロジェクト

サービスの基軸となるWEBリニューアル、スマート認証NEOの2つのプロジェクトを牽引

直近では、口座開設フローを見直し、アプリ起点とするサービス変更を当部のリードで行い、ユーザーネーム(ユーザーID)をメールアドレスとする改定を行いました。そもそも当社サービスに馴染みがないお客さまには、「ユーザーネーム」というID体系自体が直感的にイメージしにくく入会フォームの離脱ポイントであったこと、また500万口座を超えてお客さまが望むユニークなIDの提供が難しく、ID失念や非稼働といった課題もあり、解決を目指しました。また、住信SBIネット銀行と提携ネオバンクそれぞれに複数の口座をお持ちのお客さまにはIDをひとつのメールアドレスで兼ねられるようにもしています。

印象深いプロジェクトは2019年4月のWEBサイト全面リニューアルと、2020年7月のスマート認証NEOの導入です。
この2つのプロジェクトが現在の当社サービスの基本機能をなしています。どちらもお客さまのスマホシフト、アプリサービスへの転換のきっかけをつくり、BaaS事業(NEOBANKサービス)の根幹となりました。全面リニューアルはWEBシステムのAWS化とあわせて行われたものですが、緊張感のあるスケジュールのなかフロントエンドの開発規模も受入テストも史上最大規模、当時のプロジェクトメンバー、各部担当、システム担当がチーム一丸となって進行しました。
UIデザインも大きな仕様変更となるため事前告知に時間を割いたつもりも、リリース直後から徐々に配慮すべき課題も生じ小規模のアップデートを繰り返しましたが、ここでの反省や経験は、現在お客さまの声に応えて細かくサービス改善をしていく取り組みとして定着しています。

これからチャレンジしたいこと

デザイナーが本質的な課題に向き合える環境づくり

自分自身がどうありたいかというよりクリエイターを率いていく立場の人間として取り組んでいきたいと考えていることは、UIデザイナーやUXデザイナーが自らのキャリアパスの延長線上でしっかりとサービスやコミュニケーション、ひいてはビジネスを作っていく環境づくりをしていきたいというのがあります。
私はネットビジネスを発展させていくうえでのクリエイティブワークの本質は「サービスデザイン」であると考えています。お客さまやマーケットから支持されるサービスは、コストパフォーマンスやスピード感に優れた物理的・合理的価値に加えて、ハイエンド感や不安解消といった情緒的・心理的価値の高いサービスである必要があります。であれば、これからのクリエイターの役割は単なるデザインや開発の知識や技術だけではなく、それらをベースに顧客・マーケット・商品への見識を深めたうえで、サービスの見直しや改善に踏み込んでいくことではないでしょうか。

あらゆる業務がDXだAIだと効率化していく未来が見えてきていますが、デザインワークにおいても例外なく一層のデジタル化は進むでしょう。となればクリエイターは、これまで以上のデジタルの使いこなしとデジタルに置き換わることのない価値が求められるはずですから、デザインの本質的な課題に向き合って、上流工程にオーバーラップしていくことが大事になりますし、そのような取り組みが行いやすい開発プロセスや組織、役割を作っていけたらと考えています。

For the future

住信SBIネット銀行をこう変えていく

より顧客志向の会社にしていきたいです。繰り返しになりますが、多くのお客さまに選ばれ、支持されるためにはサービスとして、コストパフォーマンスやスピード感に優れた物理的・合理的価値に加えハイエンド感や不安解消といった情緒的・心理的価値の高いものであることが大事です。クリエイティブワークはあくまでも手段であり、実現したいことはお客さまが便利に自己解決できる手段を提供し続けることや、当社を使い続けることで具体的な便益だけでなく、ライフスタイルやお金についての考え方が前向きになることです。お客さまに寄り添うビジネスを継続することで、組織も進化し続けて行けたらと思います。