キャリア採用

インタビュー

データサイエンティスト

T.T 2020年 新卒入社

データサイエンスを活用したひとつ先のサービスを日々追究する

現在担当している仕事内容・役割

AIの改善を続けてお客さまのニーズを捉えた最適なマーケティングを行う

ビッグデータ部は統計学やAIといった知識・技術をもとにデータサイエンスを取り扱う部署です。
業務の事例は、与信AI審査モデルの自社内製化、AIのマーケティングへの応用、振込不正検知、自然言語処理によるFAQレコメンドなどがあります。

私が担当している主な業務は、AIのマーケティングへの応用と自然言語処理技術の活用です。
AIのマーケティングへの活用では、お客さまの商品ニーズを学習するAIだけでなく、メール配信を希望されないお客さまのご意向なども踏まえて学習する全く別のAIも構築しています。これらにより、お客さまのニーズをとらえたメール配信や、逆に商品案内を希望されないお客さまへの配信を控える等、最適なマーケティングを可能にしています。
常に最新の傾向を捉えた最適なマーケティングを行うために、データを分析しAIの改善を続けています。

また、自然言語処理とは、人間が日常的に扱う言語をコンピューターに処理させる技術のことで、検索エンジンや予測変換、チャットボットなどで使われています。
この自然言語処理を用いて、お客さまがWEB上で入力されたお問合せに対してFAQを提示するAIの開発・改善を行っており、お問合せに対してより迅速に回答を提示することや、お客さまの利便性向上を目指しています。

入社理由

IT面で先進性があり金融とIT両方の醍醐味がある

私は新卒入社ですが、金融業界もしくはIT業界でプログラミングを使って仕事することに興味を持っていたため、それを軸に就職活動をしていました。
多くの企業の場合は金融業界のみ、またはIT業界のみ、どちらかの分野にしか関われないことが多いのではないかと思います。

当社は銀行ではありますが、AIを使った与信審査や邦銀初のAPI解放といったIT面での先進的な取り組みを数多く実現しており、データサイエンスの職種があったことが入社の大きな決め手になりました。
現在はビッグデータ部において銀行のデータを扱った分析を行いつつ、プログラミングでAIの開発を行ったりするため、就職活動で興味があった業界の両方に携わることができています。
例えば、与信のAI審査モデル開発という金融業界ならではのデータサイエンスのみならず、AIのマーケティングへの適用や自然言語処理技術の活用といった金融業界の範囲に縛られない業務もあり、幅広い分野に関わることができます。

印象に残っているプロジェクト

FAQレコメンドAI改善で何度も試行錯誤を繰り返した

自然言語処理技術をもとにしたFAQレコメンドAIの改善は最もチャレンジングだったため、印象に残っているプロジェクトです。
これ以前に先輩社員とともにAI開発を行ったことはありましたが、FAQレコメンドAIの改善においては自身がプロジェクトの主体となって進めたため、自発的にたくさんの試行錯誤を繰り返し課題をクリアしていきました。

特に難題だったのはAIの改善を行うために既存AIのアルゴリズムとは異なるものを採用した点で、AIとして実装するために技術面での調査を行う必要があり、多くの苦労がありました。
AI開発は個別タスクのデータの特徴によって対応を変える必要があるため、調査したことをFAQレコメンドの文脈で実際に試してもAIとしての精度が十分でなかったりと、簡単にうまくいくものではありませんでした。そのため、うまくいかないときは原因を細かく分析したり、別の手法はないのかと追加の調査を行うなどして、1つ1つ乗り越えていきました。
その結果、最終的にAIを改善することに成功しましたが、それまでの過程で得た成功事例や失敗事例の経験は今後の業務にも活かせると実感しています。

これからチャレンジしたいこと

日々進歩する新しい技術を追究する

銀行のなかでは数字を扱う機会が多くあり、それに伴ってデータサイエンスが活用できる機会も必然的に多くなります。既存の業務以外にも新たに開拓できる分野も多くあると思います。
また、AIをはじめとして、日々の技術の進歩に目覚ましいものがあります。例えば昨今の自然言語処理分野のディープラーニングではAttentionと呼ばれる技術が台頭しています。それは2017年に登場してから10年も経過していませんが、すでに学会に留まらず産業界にまで浸透しています。

これらを踏まえると、現状に慢心せず常に新しい知識を取り入れていかなければ、あっという間に時代遅れになってしまうと考えます。新しい技術は出ていないか、それを業務に適用して既存業務の効率化や高度化ができないか、逆に既存業務を改革していくために有益な技術はないのか。
常にその姿勢で業務に取り組んでいきたいと思います。

For the future

住信SBIネット銀行をこう変えていく

企業としては常にお客さまにより良いサービスを提供することを心掛ける必要があります。
住宅ローン取扱額は2007年9月24日の営業開始以来15年1カ月で8兆5,000億円を突破する規模に成長しましたが、裏側にはAI審査サービスによって多くの案件の審査を自動化し、融資判断が迅速化されていることが一因になっています。
住宅ローンの例のみならず、ビッグデータ部に所属する立場として、データサイエンスを活用しより良いサービスをご提供できるよう努力していきたいと思います。